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   EVIDENCE(根拠)

日光浴

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ビタミンDが不足している人は20年近くのうちに死ぬリスクが高い (2017年7月) ノルウェーで行われ "BMJ Open" に掲載された研究で、ビタミンDが不足している人は死亡リスクが高いという結果になりました。 研究の方法 20才以上の男女 6,613人のビタミンD血中濃度を測定したのち、18.5年間(中央値)にわたり生存状況を追跡調査しました。 データの分析においては、死亡リスクに影響する様々な要因を考慮しました。 結果 追跡期間中に 1,539人が亡くなりました。 ビタミンD(カルシフェジオール)の血中濃度に応じてデータを4つに分けた中で血中濃度が最低(34.5nmol/L未満)だったグループは最高(58.1nmol/L以上)だったグループに比べて、死亡リスクが34%高くなっていました。 WHOでは、20ng/ml(約50nmol/L)未満をビタミンD不足としています。 これまでの研究 これまでにも複数の研究で、ビタミンD血中濃度が低い人は心血管疾患などで早死にするリスクが高いことが示されています。 •"Circulation Journal"(2017年)に掲載された九州大学の研究では、ビタミンD(カルシトリオール)の血中濃度の高さに応じてデータを4つのグループに分けた中で、血中濃度が最低(54pg/mL未満)だったグループは最高だったグループ(78.2pg/mL以上)に比べて総死亡リスクが54%高いという結果になっています。 この研究では、40才以上(平均年齢は62才くらい)の日本人男女 3,292人のデータを分析しました。 •"American Journal of Public Health"(2014年)に掲載されたメタ分析では、32の研究のデータ(データ人数 566,583人。平均年齢55才)を分析して、ビタミンD(カルシフェジオール)の血中濃度が低い人(0nmol/ml~約22.5nmol/ml)では、血中濃度が高い人(約125nmol/ml超)に比べて早死にするリスクが90%高いという結果になっています。 このメタ分析では、血中濃度が約75nmol/ml以下の場合にも早死にのリスクが増加していました。 •"*The BMJ*"(2014年)に掲載されたメタ分析でも、8つの前向き研究のデータ(欧州および米国に住む50~79才の男女 26,018人)を分析して、ビタミンD(カルシフェジオール)の血中濃度が最も少ないグループは最も多いグループに比べて早死に(死因を問わない)のリスクが57%高いという結果でした。 •"British Journal of Nutrition"(2016年)に掲載された米国立衛生研究所(NIH)による研究では、40代後半~90代の米国人男女 1,100人超(白人と黒人)のデータを分析して、白人の場合に限りビタミンDが欠乏している(血中濃度が30nmol/L未満)とテロメア(老化の指標とされる)が短いという結果になっています。 •"Journal of Nutrition"(2017年)に掲載されたトロムソ大学などの研究では、米国に住む20才以上の成人男女4千人超のデータを分析して、40~59才の中年者に限り、ビタミンD血中濃度がnmol/L以上である場合のほうが50nmol/L未満である場合よりもテロメアが長いという結果になっています。 ビタミンDの補給 ビタミンDは食品にも含まれていますが、日光が皮膚に当たることで主に補給されます。 日光に含まれる紫外線B波が皮膚に当たることでビタミンDが合成されるためです。 国立環境研究所(茨城県つくば市)の研究によると、冬の札幌でも76分間の日光浴で成人が1日に必要とする量のビタミンDを作れます。 スペインのバレンシアで行われた研究では、真冬の1月に 1,000IUのビタミンDを得るには130分間の日光浴が必要だという結果になっています。 十分なビタミンDを得るのに必要となる日光浴の時間は、服装(長袖か半袖かなど)や姿勢の影響を受けるので、日光にさらされる皮膚の範囲が狭ければ必要となる日光浴の時間が長くなります。 一般的には、日光に当たりすぎてもビタミンDが過剰に作られる心配はありません。

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